【NO.9】
屋根構造の考え方
梁・垂木・母屋・積雪をどう設計したか
はじめに
ウッドデッキに
屋根を付けるかどうか は、
見た目以上に重要な判断です。
屋根を付けると、
- 快適性は大きく向上する
- 使える期間が一気に伸びる
一方で、
- 荷重が増える
- 構造が一段階難しくなる
- 「なんとなく」では危険
という側面もあります。
この記事では、
- なぜ屋根を付けたのか
- 荷重(特に積雪)をどう考えたのか
- 梁・垂木・母屋をどう役割分担させたのか
を、設計目線で整理 します。
【ここに写真】屋根付きウッドデッキ全景(完成後)
なぜウッドデッキに屋根を付けたのか
理由はシンプルです。
1. 使用頻度が段違いに変わる
屋根がないと、
- 小雨で使えない
- 夏の日差しが厳しい
- 木材の劣化が早い
結果として、
「せっかく作ったのに使わない」
になりがちです。
屋根を付けることで、
- 雨天でも使える
- 夏場も滞在しやすい
- 床材の寿命が延びる
という 実用面のメリット が大きくなります。
2. 後付けはほぼ不可能
屋根は、
- 最初から構造に組み込む
- 後から載せる
では、難易度がまったく違います。
後付けの場合、
- 柱・梁が耐えられない
- 勾配が取れない
- 雨仕舞が破綻する
という問題が出やすいです。
屋根は計画段階で決めるべき要素
だと判断しました。
屋根構造で一番重要な考え方
それは、
「屋根は軽く、でも構造は強く」
です。
DIYでは、
- 重い屋根材
- 複雑な構造
はリスクが高くなります。
そのため、
- 屋根材:ポリカーボネート波板
- 構造材:単管+SPF
という構成を採用しました。
【ここに写真】屋根構造の全体(梁〜垂木が分かる写真)
屋根構造の役割分担
屋根は、
部材ごとに 明確な役割 を持たせています。
梁(桁)
役割:屋根全体の荷重を柱に伝える
- 単管パイプ(スーパーライト700)
- 長スパン
- 曲げ・たわみを考慮
ここが弱いと、
屋根全体が不安定になります。
垂木
役割:屋根面の形を作る
- 単管パイプ
- 梁から梁へ荷重を伝達
垂木は本数を増やすことで、
- 1本あたりの荷重を減らす
- 母屋・屋根材のスパンを短くする
設計にしています。
母屋
役割:屋根材を受ける下地
- SPF材(1×4)
- ピッチを細かく
母屋は、
- 構造材ではなく
- 屋根材支持材
という位置付けです。
将来的に交換できることも考慮しています。
【ここに写真】垂木と母屋の取り合い部分アップ
積雪荷重をどう考えたか
屋根設計で一番悩んだのが、
積雪荷重 です。
積雪を「ゼロ」と考えるのは危険
地域的に、
- 毎年大雪が降る
- 豪雪地帯
ではありません。
しかし、
- 数年に一度
- 記録的な積雪
は起こります。
「積もらない前提」は、
設計として危険です。
今回の考え方
- 最大積雪:300mm
- 短期荷重として扱う
- 単管の短期許容応力で確認
結果として、
- 応力:短期許容内
- たわみ:多少出るが崩壊しない
という 現実解 を採用しました。
DIYでは、
- 完璧を狙わない
- でも壊れない
が重要です。
【ここに写真】設計時の積雪検討図・メモ
なぜ屋根材はポリカーボネートか
理由は以下です。
- 軽い
- 割れにくい
- 加工しやすい
- 単管と相性が良い
重い屋根材を使うと、
- 梁が太くなる
- 柱が増える
- 基礎が大変
と、DIY難易度が一気に上がります。
軽い屋根材ありきの構造設計
がポイントです。
DIYで屋根を付ける人への注意点
屋根付きウッドデッキは、
- 見た目以上に構造物
- 「載せるだけ」は危険
です。
最低限、
- 荷重の流れ
- 梁・垂木・柱の役割
を理解してから着手することをおすすめします。
この記事のまとめ
- 屋根は計画段階で決める
- 屋根構造は役割分担が重要
- 積雪は「起こりうる最大」で考える
- 軽い屋根材+強い骨組みがDIY向き
この考え方が、
安全で長く使えるウッドデッキ
につながります。
次の記事へ
次回は、
- なぜ本格基礎にしなかったのか
- 防草シートと砕石の考え方
- DIYで現実的な下地処理
を解説します。
では、今日はこの辺で。
(^^)/~~~
